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グラスコード - ベルト

NSG独自技術によるゴム・樹脂補強用ガラス長繊維製品です。モビリティの小型化や産業機械の駆動システムの軽量化・高効率化に貢献します。

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製品概要

グラスコードは、ガラス繊維をはじめとした高機能繊維に特殊な接着剤処理を施し、ゴム・樹脂との密着性を高めた長繊維製品です。

産業機械、OA機器、自動車などの分野で、動力伝達を担うゴム・樹脂ベルトの補強材として幅広く使用されています。強く、曲げやすく、伸びにくいグラスコードが、ベルトの弾性・耐久性・寸法安定性を向上させ、駆動システムの環境対応と省エネの実現に貢献しています。

NGFは、日本、中国、英国およびカナダに製造拠点を置く、NSGグループの事業部門とグループ会社です。

NGFについて

NGFは、日本、中国、英国およびカナダに製造拠点を置く、NSGグループの事業部門及びグループ会社で、高強度ガラスコードについてガラス繊維の紡糸から最終製品となるまでの生産が可能な唯一のガラスコードメーカーです。

グラスコードの特徴

グラスコードはガラス繊維や、炭素繊維、アラミド繊維などの高機能繊維を、特殊な接着剤で加工したゴム・樹脂製品補強用コードです。屈曲性と寸法安定性に優れた補強材です。繊維の機械特性を活かしたコード設計と補強対象のゴムや樹脂と高い親和性をもつ接着処理を組み合わせて、高強度、高弾性、高耐久性、耐環境性、低伸び・低クリープ伸びなど、ゴム・樹脂製品に新たな機能と価値を提供します。

優れた屈曲性と機械特性

極細のフィラメントを収束させ撚りがかけられたグラコードは、屈曲・曲げに対し柔軟で、引張に対して高い強度・弾性を示します。繊維の種類も汎用のガラス繊維だけでなく、高強度ガラス、高弾性ガラス、炭素繊維、アラミド繊維などを選択することができます。繊維の持つ特徴を活かし、用途に適した特性のコードを設計することができます。また複数の繊維を組み合わせて、更なる高機能化を目指すことも可能です。NSGはお客様のニーズに合った最適なグラスコードを提供します。

複合材料への効果

補強対象になるゴム・樹脂の種類に合わせて、専用に開発された接着処理をグラスコードに適用することで、複合材料（コンポジット）としての一体性が向上し、強度、弾性、寸法安定性、長寿命化などの多くの特性が改善されます。またホルマリンフリー、溶剤フリーなど、環境対応タイプのエコフレンドリーな接着処理を適用することもできます。

繊維技術 - ハイブリッドコード

ハイブリッドコードは、複数の異なった繊維を層構造に配置したグラスコードです。異なる繊維の長所を生かすことで、単独の繊維では不可能な物性が実現できます。
例えば、中心と外層部に異なる機能を担わせることで、高弾性、高耐久性のさらなる向上が可能です。

接着処理技術 - RI（Reactive impregnation）

従来グラスコードの接着剤を見直し、コードの耐環境性能、屈曲疲労性能を大幅に向上させたNSG独自の接着処理技術です。この技術により、油など溶剤中でのベルトの耐久性を大幅に向上させ、また従来より負荷の高い環境での使用が可能になりました。油中や超高負荷環境下で使用されるベルトなど、ゴムベルトの新しい用途をNSGの接着処理技術が支えています。

用途事例 - 産業用ロボット駆動システムへの採用

自動化やロボット機能の技術革新の中で、ロボットの動作のさらなる高速化と高精度化が求められています。NSGは、高弾性の炭素繊維と独自の繊維加工技術を組み合わせ、急加減速を伴う動作と位置決め精度に対応する新たなグラスコードを開発し、ロボットの動作性能の向上を可能にしました。産業の自動化と高速化を支えるソリューションとして、世界の「インダストリー4.0」の浸透に貢献します。

用途事例 - 搬送設備駆動システムへの検討

スマートファクトリーの分野では、高効率でトラブルフリーの搬送ラインが求められています。特に電子機器・医療産業・食品のための搬送ラインでは、静電気による帯電・錆の混入など厳密に管理する必要があります。NSGのグラスコードは軽量、非磁性、非金属な補強材として、搬送ラインの課題解決へ貢献します。

用途事例 - 電動二輪車の後輪駆動への適用

SDGs実現へ向けて、バイクやスクーターなどの二輪車の電動化が進んでいます。特に後輪の駆動には、軽量・静音（低騒音）・高トルク・高効率な動力伝達システムとしてメンテナンスフリーなタイミングベルトが検討されています。NSGは、軽量で高弾性な炭素繊維を使った新しいグラスコードを開発し、電動二輪車の市場でも活躍を始めています。