自動車・産業用光輝材料

近年、自動車における塗色の嗜好性は世界共通のものとなっており、無彩色の中でも白が根強い人気を得ています。
加えて、塗色自体の魅力が個々の自動車の価値として認められてきており、パール調の新しい白の塗色開発が重要なテーマになっています。
高級感と白さの限界を追求する中で、透明なガラスフレーク^®を使ったNSGのメタシャイン^®を採用した塗色の開発・上市が進んでいます。
緻密で強いハイライトの輝きと、従来の光輝材にはないシェードでの濁りのない白さで、光輝感と透明感を両立させた新しい意匠がメタシャイン^®で創り出されています。

CIDやクラスターといった車載ディスプレイは年々大型化し、形状も複雑になっていく傾向にあります。
化学強化用超薄板ガラス（glanova^®）はその強度と加工性、高透過性を活かして、車載ディスプレイをより美しく仕上げることに貢献しています。

自動車にはデザイン性のある高機能なガラスが使われています。
高強度で高透過性を持つ超薄板ガラスを車両に採用することで、外観のデザインだけでなく、軽量化や燃費の向上にも貢献することができます。
特に、大型のフロントガラスやルーフガラスに使用することで、より一層の効果が期待されています。

家電製品、OA機器などの電気機器の樹脂部品には、着色や光輝感の付与のために樹脂原料に光輝材を練りこんだ成形品が使われています。
しかしながら、成型時に熔融した樹脂が流動する際に光輝材が破砕されたり、樹脂が合流するウエルド部で光輝材が不自然に配向されてデザインの妨げになるケースがあります。
NSGの光輝材メタシャイン^®はガラスフレークの厚みや大きさを幅広く調整することで、様々な樹脂や成型品で安定した着色効果や光輝感を実現することができます。
黒などの新色のメタシャイン^®も続々と開発されており、新たな意匠への挑戦が続いています。

建築や住宅設計の分野において、化粧板や内装建材製品には優れた意匠性や耐久性が必要になっています。
使用される光輝材に対しても、様々なデザインに応えられるバリエーションや、素材の特徴を生かした美しい輝き、多様な使用環境下でも変化しない安定性が求められています。
NSGの光輝材メタシャイン^®は、豊富な色調に加え耐候性・耐水性改善のための表面処理技術が施されており、変色や塗装剥がれのない外観を実現することができます。
技術に支えられた独自の輝きが、新しいデザインと空間の創造につながっています。

商品の演出や差別化に関して、化粧品容器・ボトルの担う役割はより重要になっています。
一見、汎用の容器であっても、印刷等の加飾により商品に新たな価値を与えることも可能です。
多様な素材の容器で、光輝材と印刷技術を組み合わせた新たな意匠が検討されています。その一方で、塗膜の平滑性や印刷工程での目詰まり等の課題も解決しておかなければなりません。
NSGの光輝材メタシャイン^®は、豊富な色調のバリエーションに加え、工程に応じた厚みや大きさに調整可能です。容器・ボトルの加飾分野において、メタシャイン^®の活躍の機会が広がっています。