高機能樹脂
樹脂部品をもっと小さく、強く、安定にする材料で、世界に新しい価値を創造します。
自動車電装品の筐体やスマートフォンなどの小型電子デバイス用部品、多様な外装材として使用されるFRPなど、樹脂製品の活用の場は急速に拡大しています。
NSGはこれまでの要求水準を超えた樹脂製品の性能向上に役立つ機能性材料を開発しています。
FRP/FRTPの適用可能性の拡大
軽量化に向けた金属代替材料として、広範な市場でFRP/FRTPが注目されています。
その補強繊維には、炭素繊維やアラミド繊維が検討されていますが、何れもコスト・外観・電気絶縁性・電波透過性・機械強度の全てを同時に満足させることはできません。
強度と弾性率に優れ、外観を損なわず、電気絶縁性と電波透過機能を発揮する高機能材料として、NSGは新しい補強繊維 MAGNAVI®を開発・上市しました。
既存市場のみならず、5Gを筆頭とした無線通信用途へのFRP/FRTPの適用拡大に向けて、拡販にむけた活動を進めています。
高周波無線通信向けプリント基板の伝送損失の低減とコンパクト化の実現
近年、データ通信量の増大にともない、高速大容量の通信を可能にする高周波域での無線通信の利用が急速に拡大しています。
周波数が高くなるほど伝送損失は大きくなるため、高周波を扱う電気電子部品には、誘電特性に優れた伝送損失の少ない材料が求められています。
高周波回路用のプリント基板には、伝送損失を抑えるために、低誘電率/低誘電正接を持つガラスフィラーが配合された樹脂材料が必要になります。
加えて、プリント基板の小型化/薄肉化のニーズに対応するために、樹脂材料には熱膨張が小さく寸法精度が優れていることも求められています。
NSGが開発した低誘電ガラスフレークは、低誘電率/低誘電正接/低熱膨張/寸法安定性を同時に実現する新しいガラスフィラーとして、高周波無線通信用のプリント基板での貢献が期待されています。